それではいよいよ私がやっている事をご紹介します。
マグリールは各面4点が六角ネジで留められています。
発売当初期の物はこのネジが抜け落ち、無くしていましたが、近年は「ねじゆるみ止め」が既に塗布されアップデートされている事が伺えました。
「ねじゆるみ止め」は様々なメーカーが販売していますが最も有名なのはロックタイトの「ねじロック」が有名所では無いかと。色によって接着剤の強度や特質が分かるのが特徴です。
画像でも分かる通り MAG REEL 360 がこの「ねじロック」を使用しているとしたら、青(中強度)が使われているようです。
まずはこの4点止められているネジを片側全てを外します。
カラビナの開閉部が右側に来るようにしてネジを外すと蓋のみがきれいに外れて中のコイルへアクセス出来ます。
中央の金属コイル部にザルスリールオイルスプレーを少量塗布します。
こザルスリールオイルスプレーですが「化学合成油」を使用しており、防錆性・潤滑性が望めます。
実は私、夏は基本水中で釣りをしているので道具の大半は水中です。
画像:実際の釣行の様子 ↑
ですので道具のメンテナンスが疎かになると、錆びたり壊れたりします。
マグリールも大切に使っていても錆びて使えなくなってしまう可能性があるので錆を防止する為にオイルを射して事前に防いでおきます。
何故、ザルスオイルを使っているかというと、とてもサラサラした化学合成油で薄い油膜が作れるので愛用しております。
化学合成油と連呼していますが何がそんなに凄いの?って事になると思いますが油には大きく分けて「化学合成油」と「鉱物油」があります。
超簡単に説明すると
【化学合成油】
分子レベルで細かく整った油で不純物が限りなく少ない、隅々まで浸透する。
【鉱物油】
分子レベルでバラツキが多く、不純物もあり、浸透にムラがある。
つまり化学合成油なので浸透した油が被膜として金属保護に役立つのです。
一度オイル沼に片足をつっこんでオイルメーカーの人と釣具に本当に最適なオイル探しを付き合ってもらった事があるので機会があったら面白い話が書ければと思います。
オイル射しが終わったら最後に蓋を閉めるのですが、ここでねじロックの赤(高強度)へと変更します。
通常利用では無く、過酷な環境で使う私としては赤一択。
4ヶ所に塗布し、ネジをねじ込んで終わりです。
念の為、裏側も4ヶ所ネジを外して同様の作業を繰り返します。
以上が私が MAG REEL 360 を購入した際にやっている事です。
もし壊れてしまった場合などの補償が受けられるかは分かりませんので自己責任でやってください。
私がこの方法で処理したマグリールは、一度もスプリングコイルが錆びた事がありません。
毎回、マグネット部が錆びて表面のメッキが剥がれては来ますが。。。
※ここの処置は色々試していますが今のところまだ正解に辿り着けておりません。